先日、Youtubeのおすすめに現在北関東の山奥で半自給自足生活を送っていらっしゃる東出さんのドキュメンタリーが出てきました。
東出さんの生き方や思想を聞いていると不思議と「自分は自分で居ていいんだ」っていう、自分の中の根源的なものを思い出します。
現代社会に生き、コンクリートジャングルで日々に忙殺されている人にぜひ見てほしい。
心を病んでまで働く必要もないし、「足るを知る」考え方ができれば私たちはもっと自分の幸せを重視した生き方ができるのではないかと、日々思う次第です。

動画がこちら↓
45分くらいありますが、最後まで見ごたえのある動画でした。
東出さんの生活
現在は北関東の山奥で、狩猟生活をしながら半自給自足生活をメインにしているようです。
東京での撮影の仕事があるときはホテルを取るなどして、いわゆる「二拠点生活」という生き方をしています。
映像の中には東出さんの住む山小屋が出てきますが、本当にこんなところで暮らしているのかと驚きます。
固定費なんてほぼないだろうという感じ。

狩猟に出るタイミングは、狩った動物の肉が冷凍庫からなくなる前に出るくらいで、毎日とかではないようです。
あとは、デジタルの世界から離れ好きな時に薪割りをして焚火をしたり、本を読んでいたり、
やろうと思えばこんな生活もできるんだよなと、つくづく思い知らされました。
私たちは、いい家に住んで、何不自由なく暮らし、どんどん便利になる世の中に麻痺して「もっともっと」と馬車馬のように働いて、
アップデートを繰り返し止まない「誰から見られても恥ずかしくない当たり前の生活」というものを常に追いかけ続ける日々を止まらずに進み、
さらにSNSなどで他人の煌びやか(に見せている)な生活の情景を見てさらに拍車をかけ、さらに、さらにと拍車をかけ・・・生きています。

そんな生活にふと立ち止まって、振り返ってみると、気づかずに置いてきてしまったものや捨ててきてしまったものがあるのではないでしょうか。
もしかしたら一番大事な「心」まで捨ててしまってるかもしれない。

そんな生活を見直して、時代の逆行を進んでみる。
あえてマイナスに目を向けてみると心と生活のバランスはようやく±0になるんじゃないか、そんなことを思いました。
とはいえ、そのバランスが一番、難しいんですけどね・・・
そんなこんなしているうちにまた、今の生活や苦しみが「普通」ってことにしちゃって、どんどん麻痺していくんですけど。。。
東出さんの話し方
動画の始まりは、東出さんの経歴や、狩猟免許をとるまでのお話などをされています。
もうこの時点でわかるんですが、すごくハキハキとしたしゃべり方をされてます。
考えを話すときにもなるべく相手に伝わるようにと、何かに例えてお話をしてくれるのですが、
それがまたとてもわかりやすい。
一言で言って「お話が上手」。かなり読書をされているのかな。
また、目の奥はとても澄んでいるのに力強く、野生と知性を兼ね備えた人間という感じです。

東出さんの開き直り
東出さんはあの一件があってから人生が積んだと思い、9日間で3時間くらいしか寝られないときがあったそうです。
ですがその暗く苦しい時期があったからこそ、今の東出さんがあり、
見ていて気持ちがいいくらい、堂々としている。
開き直るとは、ネガティブな意味で使われることが多いと思いますが、
そうではなく、実に冷静かつ、現実を見れている人のことを言います。開き直っている方は非常に強いです。
ちょっとやそっとのことではへこたれない。
こんな人を私自身も見習いたい。模範にしていきたいと常日頃思っています。

東出さんを見ていると、仏教の世界をとても感じます。
ある種ブッダにも似た、悟りを開いたような
また、東出さんはメディアがありもないことをでっち上げたりしていても全く反応しないそうです。
その、好感度とか他人からどう見られているか、等を全く気にしない(ようになったのでしょうけど)姿が、
非常に人間としての強さというものも感じます。
東出さんからの働くアドバイス
病んでしまうほどに働くことは意味ないと思います。
動画内のセリフから抜粋
一生懸命やることと病んでしまうことは別なので。
病んでしまうとしたら会社だったり人間関係だったり、社会なので
そんなところさっさと捨ててしまえばいいと思う。
生きている意味とか仕事をする意味とか、そもそもこの「意味論」みたいなことでいうと、
あらゆることに意味はないと思っていて、人生は死ぬまでの暇つぶしだと思っている。
ですので、生涯の仕事と言って、生きがいを持って働くのは素晴らしいことだけど
どこか苦しくなった時には、「そんな大したことじゃないんだよな」と、
ガスを抜ける考え方を持ってもらえると。信じてもらえるといいと思う。
学んだことを勝手にまとめ
①人生に意味はない。死ぬまでの暇つぶし。
②心と生活のバランスはひとそれぞれ。
③他人の有象無象を気にせず、開き直っている人の潔さ。
私も現在は自分自身を苦しめるような仕事を生活の為と日々頑張っていますが、
心を病んでしまうほどには働くことに意味はありませんし、
またどこかで違った幸せ、自分が麻痺させてしまって無かったことにしている自分を掘り起こして
幸せに向かってシフトできる日を目指して、今は山に登っている最中です。
きっとこの先にいい下山が待っていると信じて、今日もまた、生きています!

それでは、いい下山でした!
皆様の人生に幸あれ!
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