今、巷で話題の「スーパースターを唄って。」という漫画を読みました。
千原ジュニア氏、真造圭伍氏、藤井健太郎氏、渡辺志保氏、の錚々たるメンバーが大絶賛の超話題作!!!!
ということで、気になっている方も多いのではないでしょうか?

ここでは、読んでみた感想をありのままお伝えしたいと思います!
①全体的にダークな世界観なのに明日への一歩に繋がる漫画なので、テンション高くはないけど、活力が欲しい人なんかにオススメ!
②ヒリついた漫画が読みたい方
③一巻から引き込まれたい方
④今までにない漫画体験をしたい方(音楽が聴こえてくる)
⑤HIPHOPが好きな方も、そうでない方も。
⑥逆転劇が好きな方
漫画の紹介
豪華著名人絶賛。貧困と友情の人間叙情詩。
主人公・大路雪人。17歳、売人。
「やらんかなぁ俺は、ラップ。」
「歌いたいことなんか、ないもん。・・・・・・伝えたいことも・・・」
幼い頃に、覚醒剤中毒の母親と最愛の姉を亡くし、
天涯孤独となった彼だが、唯一信じてくれる親友がいて・・・・・・
職場の上司に殴られ、流血しながら売人を続けてゆく中で、
彼の心に宿るものとは?音楽に救いを求める人々を描く、極限の人間ドラマ。
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主人公の雪人が、一度諦めた人生を音楽で闘い始める姿に、震えます・・・!!
作者プロフィール
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薄場圭さん
1998年、大阪府生まれ。漫画家。『飛べない鳥達』で第84回新人コミック大賞<青年部門>佳作を受賞。「月刊!スピリッツ」2020年3月号にて『君の背に青を想う。』でデビュー。現在連載中の『スーパースターを唄って。』が初連載。
もともと「ひらやすみ」の真造圭伍先生の下でアシスタントをされていたそうです。
真造圭伍先生が背景も自分で描く人だったから、自分も背景まで描いている、とのことで
独特な絵の雰囲気もたしかに似ています!
ご自身も小学生くらいのころからヒップホップを聴くようになり、自分の中のヒーローはラッパーだったようです。


読んだ率直な感想
漫画、というよりは一本の映画を見ているような気持になりました。
千原ジュニアさんが”令和になんやこのヒリヒリ感”とコメントしているように、豊田利晃監督映画の「ポルノスター」や「青い春」のようなヒリヒリとした映画を見たときの雰囲気を思い出しました。


そのころ、映画で流れていた音楽は「dip」や「ミッシェルガンエレファント」などロックバンドでしたが、
この漫画ではヒップホップが題材とされていて時代を感じます。
ただ、その頃よりもっとローファイというか、読んでいるとなんとなく「Nujabes」が聴きたくなります。
数々のラッパーがいると思いますが、雪人を見ているとみんな”歌いたいこと”があって歌っているんだなぁと、ラッパーになるまでの人生の壮絶さを感じました。(全員がそうとは限りませんが・・・)
いや、お恥ずかしながらなんとなく”かっこいいから”ヒップポップって聴いていたんです、私。
でもそれが覆る漫画になりましたね・・・。
で、話全体の重たい雰囲気やストーリー構成なんかも凄いのですが、キャラクター一人ひとりが強烈で、どちらかと言えばキャラクターに惚れて読み進めていたような感じです。
よく”キャラクターが出来上がると物語が勝手に進んでいく”という作家さんとかもいると思いますが、本当にそれぞれが結末に向かって歩いている感じ。
物語の内容が暗く重たくて、描写によっては結構キツイような場面もあるのですが、
作者の独特でPOPな絵柄がそれをかーなり緩和しています。
キャラクターの個性
主人公雪人の友人や、裏社会の人間、ラッパーなど、個性的なキャラクターがたくさん出てきます。
第一巻は雪人にフォーカスした物語になっており、
雪人の母が多額の借金を残し他界したことにより、”丸本”という人間に桜子は売春をさせられ、雪人は売人をさせられているという過酷な生活が語られます。
第二巻から雪人の親友のメイジにフォーカスしていきます。


メイジは幼少期に雪人と雪人の姉、桜子に救われ、今度は自分が雪人を取り巻く環境から雪人を救うため、ビートメイカーになる決意をします。
その仲間の金田硝子、通称リリーという女性ラッパーが第三巻でフォーカスされます。


この女性がなぜ「リリー」になったのか、というところも結構胸をエグられるというか、ラッパーがラッパーになるまでの物語が凝縮されております。
第四巻にかけて、それぞれの群像劇が展開され、第一幕の終結に向かっていきます。


この芦屋、というキャラクターも丸本ヘルシーサービスの一員なのですが、義理堅いキャラクターで、雪人に自分を重ねて、常に気にかけています。
丸本ヘルシーサービスには非情な人間ばかりなのですが、個人的にはこの芦屋が”実は弱い者の気持ちがわかるのに知らないフリをしている感じ”が結構お気に入りです。笑
口コミ
死ぬほど面白いです。とくにBボーイ、昔そうだった人には死ぬほど刺さると思います。ストリートの解像度が高く、リアリティすごいです。暗い話でも、可愛い絵柄で上手く中和されていてキツすぎない。このバランスの取り方できるの天才だと思います。ghettoから抜け出す、ストリートで成り上がる、hiphopではよく聞く言葉は、普通に生きれてたら共感とかイメージできない人が大半だけど、この作品が”リアル”を鮮明に見せてくれる。ぜひ実写化して欲しいです!
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薄暗くて生臭くて気持ち悪かったけど、ページをめくる手が止められなかった。何も共感はできないけど、初ライブのシーンで涙が止まらなかった。早く次が読みたいです。
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こんなに一話から引き込まれる漫画は久々に読みました。
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絵柄がコミカル寄りでありながら、容赦のない暴力とアンダーグラウンドを描いた音楽漫画です。
一コマ一コマがカートコバーンの遺したグランジを感じさせる、気怠げで陰鬱な雰囲気を纏いながら、奥底に燻っている火を激らせているようでした。
ページを捲る手が止まりませんでした。
続きを楽しみにしています。



かなり評判はいいですね!!
まとめ
いかがでしたでしょうか。
この作品にご興味を持たれた方はぜひ手に取ってみてください!
①まだ完結はしておらず、第五巻が2025年4月30日に発売予定!
②今後、実写化もありえるかも!!
③作者曰く「最終回が一番おもしろい」
ということで、今後も大注目の漫画になると思います!!
今のうちにチェックをしておきましょう♪
以上、いい下山でした!!
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